DesignSign

『デザインサイン』空想を膨らまして未来を創造

ユビキタス社会の行き着く先は、アンビエント情報社会である。

9月2日の日経産業新聞より

アンビエントは「周り・周辺」という意味。ユビキタスでは、キーワードを入力するなど機器を操作し、欲しいものを獲得する。これに対し、多様なセンサーが情報収集して自動対応し、利用者が意識することなくサービスを利用できるのがアンビエント情報社会だと定義する。

このアンビエントは、既に私たちの身の回りにある家電製品に取り入れ始めている。東芝が今年の春に発売した液晶テレビREGZAは、周辺の環境光の明るさに基づいてテレビの明るさを変える機能を搭載している。いままでにも似たような機能を各社取り入れてはいたが、このテレビは日の出、日の入りといった情報をデータベースとして持ち、光の発生源が外光なのか、家の蛍光灯や白熱灯なのかといった情報まで細分化し、画質に反映させており、一歩進んだ形で機能の向上を図っている。

従来の製品は、ユーザー(製品の使用者)が意識してテレビのチャンネルを変えたり、エアコンのスイッチを入れたり、お風呂のお湯を沸かしたりしていた。が、アンビエントな世界では、これらが自動的に働き出す。つまり、ユーザーの状況を逐次、機械が能動的に取得していくことで、暑ければエアコンが動き、汗をかいていることを検知したらお風呂を沸かし始める、といった具合にだ。

環境変化に対応する方法は、実は地球上に存在する様々な生物からヒント得ている。生物が環境の変化に対応するとき、任意の動きを行い適応する形を見出していく。これは、「アトラクター(安定状態)選択の原理」と名付けられ数式化されており、センシング技術では数式のなかにランダムノイズを組み込む手法は一般的に用いられている。

将来、さらなるセンシング技術の発達に伴い、いろいろな情報が取得できるようになってくる。そして、ユーザーが何も考えなくても自動的に最適な生活が送れるような未来がやってくるのだろう。